第1章 トイレの花子さん

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祐司の一方的な春休みの思い出話を聞きながら学校についた春義は疲れきっていた。 こいつの話しは授業よりも疲れる。 と思いながら自分の教室へと向かった。 照樫高校はまず一年生のときに基本的な学力の下地を作り、二年生から文系、理系に分かれ、自分の得意分野を磨いたり自分の目指す大学に向けてそれにあった分野に自分で選択し進むのだ。 因みに春義、祐司は共に文系を選んだ。 文系に進みたいということもあるのだが、理系に進むほどの学力がないためでもある。 春義が教室にはいると既にほとんどの生徒が集まっており席についていた。 春義も黒板に貼られていた座席表をみて自分の席を確認し座った。 周りを見渡たしてみるが知ってる生徒がちらほらといるだけで、あとはあまり知らない生徒、もしくは全く見たことのない生徒ばかりであった。 友達が少ないということや他のクラスとの関わりが極端に少なかったためにこうなってしまった。 流石に心細いな そう思いながらもっと他人に興味を持つべきだったと後悔してしまうのだった。
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