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「要するに、魔術を使われている所を一般ピープルに見られちゃダメなんだよねー?」
まるで喫茶店で友達と談話しているかの様な口調で話し始めるヴィクトリア。
「いかにも。一般市民に魔術の存在を認識させる訳にはいかんからのぉ。それでいて魔術組織と対抗出来る案が必要なのじゃ」
「じゃ時計の魔術師が適任じゃないのー?」
時計の魔術師
今から五年前に起きた十年戦争にて1番の戦果を挙げた魔術師で、この戦争で殺した魔術師の数は千を超える。
「確かに、あやつの魔術の使用方法は少々特別だ。なんせ魔術は使えんからのぉ」
ザーヴィスは老眼鏡の位置を中指で直し、ヴィクトリアの目を見て話す。
ヴィクトリアも重要な会議に今回を含め十回連続で遅刻をしたり、今、現在履いてる靴が右が赤で左が青だという事に気づいてなくても便箋上はこの魔道教会最年少でこの会議に参加出来るエリート魔術師なのだ。
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