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二人の友人としての共通点…それはいわゆる「オタク」で「ちょっと腐ってる女子」ということだ。
彼女たちがさっきまで必死にスマートフォンを探っていたのもお気に入りのサイトを見ていたり新作本のチェックに余念がなかったのである。
腐女子。の定義は様々だろうが彼女たちの場合このようにしてオタクと自分たちの「萌え」を楽しんでいるのだ。たとえば道行く男性を見ているとしよう。彼女たちの場合。
理沙「今のコートの男性素敵だわーー萌え。あああんな男性が実は鬼畜であーんなこととかしててぐふふ」
美由紀「今の子供可愛いなぁ。お姉ちゃんと一緒にお医者さんごっこしたいなあ。いろんな意味な」
と。なる。
実際にはしない。妄想のみのみである。
「いやーいいもんみた。理沙グッジョブ」
「来月はこれで語ろうね」
互いに親指を立てて健闘を誓い合う。
と、
「…って」
突然美由紀が顔をしかめ、静電気でも走ったかのような痛さの顔をし、辺りをきょろきょろと見渡す。
…またか。
理沙は軽くため息を吐いた。
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