プロローグ

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プロローグ

あれは8年前の平成17年の夏のことだ。私は東京を訪れていた。めずらしく長く取れた盆休みを消化すべく軽い気持ちで足を運んだ私だったが、今にして思えばそれが間違いだったのかもしれない。 その夏、私は一番大事なものを失ったのだ。
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