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そこに現れたのは、奇妙奇天烈なファッションに身を包んだ男か女かも区別のつかない謎の人物だった。
その人は私が待ち構えていたのに多少なり目を丸くしたものの、すぐに目を細めながら私を見つめた。
その視線はまるで舐めまわすかのようにねっとりとした感じで、私は思わず身震いした。
なんなのだコイツは。
その人物に私は見覚えは全くなかった。私はこれまで誠実を絵に書いたような人生を送ってきたと自負している。
こんな怪しい人物に狙われる心当たりは皆無である。
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