Prologue

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ー疲れた。 ガタン、と揺れる急行電車の中で、はぁ…とためいきをつく。 慣れない高校生活。 慣れない部活。 時が経てばそんなものはなくなるし、あぁそうやって悩んでた時期もあったなぁなんて思出話にもできるけれど、まだ高校生になって間もない私にとっては苦痛でしかなかった。 そしてそれに加えて、長い通学時間。 終点の駅まで、ずっとこの電車にいることになる。 「…はぁ」 そう考えると、意識しなくてもためいきがでた。 ー…そんなとき。 「…あ。」 カバンの中に入っていた携帯電話が、ブルブルと振動した。
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