神との出会い

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ビルの中は真っ白な世界だった・・・・。 右を見ても左を見てもずーっと地平線が続いている世界。 壁などなくずっと進めた・・・。 「ど、どうなってんだ・・・・?」 「ここは神の領域。神聖なる神の世界さ。」 「・・・・は?あんたか?おれにメール送ったの・・・。」 「そうだ。」 「な、何のようだ・・・?あんた何者だ?なんで俺のメルアドを知ってる・・?それにあのメルアドはなんだ?」 「まてまて。ひとつづつ答えよう。まず私は何者なのか。私は全能なる神だ。」 「・・・・はい!?あんたからかってるのか?」 「私は冗談は嫌いなのでね。七日でこの世界を作った神さ。」 「な・・・・」 「命は、なくなるとどうなるとおもう?」 「どうって・・・・天国とか地獄とか・・・。」 「違う。すべては光からはじまり、無に終わる。つまり命は亡くなったら無に帰るのさ。そしてあたらしい命としてはじまる。」 「そ、そうなんだ・・・。へぇー。勉強になりました・・・。それじゃ。俺山に芝刈りにいかなきゃ・・・。さよなら。」 神は手を前に突き出した。 「あれ?入り口が・・・・消えた!?あれ!?!??」 「まあ待て。私の話も聞きなさい。」 「な、なんなんだよ!?私を監禁してどうしよってんだ!?身代金なら無理だぞ!家族は・・・・もう・・・いない・・・。」 「それを全部神のせいにしただろう?」 「!!!!!」 「私を殴る・・・といったな?そうしなさい。殴れ。」 「・・・・。」 「お前にはもう飽き飽きしてる。昔からだめな男だったな。小学生の時の喧嘩では女の子に泣かされて以来、喧嘩しそうになったらずっと土下座。そのおかげで友達はできずパシリの毎日。」 「お前・・・ストーカーか・・・!?」 「神に文句ばっかりいってる人間は世界で君一人だ。そんなに不満なら君がやってみるといい。」 「な、何を!?」 「神を。」 「そ、そんなことができるか!からかうのもいいかげんにしろ!じゃ、じゃあ何か証拠を見せろ!神ならなんでもできるはずだ!」 「いいだろう。」
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