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「あ、俺が行きますよ」
「!じゃ一緒に… 「駄目よ!ゆうちゃんはもっと飲むの!何年この私を放ったらかししてたと思うのよ!たーっぷりと堪能させて貰うからね!」 ………チッ」
「あ、ちょっとママさん!危ないですよ。いきなり抱きついてきたら」
「………」
お兄ちゃんに抱きついてニヤリと俺をみて笑う加那ちゃんに、殺意が沸いたのは…
当然だよね。
「ハァー…折角お兄ちゃんに逢えたのに、これじゃあ何も出来ないじゃん」
「あれー?柳沢君じゃない!家この辺だった?」
コンビニに入りカゴに酒を入れていたら、甘ったるい声が聞こえた。
見たら、この間俺に言い寄ってきた女で…
思わず眉間に皺がよる。
「あ、誰かと飲んでるの?私も行ってもいい?」
「………男ばかりだから駄目」
「あら、私気にしないわよ!」
「もう夜中だから帰った方がいいんじゃない」
「心配してくれるなんて、優しい!じゃ、途中まで柳沢君に送って貰おうかな!」
「………」
こういう女って、遠回しに断ってるの気付かないよね。
これがお兄ちゃんなら迷わず送り狼になるけど。
「悪いけど俺、あんたに興味ないから」
「…え」
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