プロローグ

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『地獄の門前』 無数の地獄へと繋がる巨大な門。 勝手に入れぬよう、中から開かないよう 門の前には屈強な男の銅像がある。  そこは、無数の巨大な岩で囲まれており、罪を犯した罪人を送る一本の道があるだけの所だ。 その場所は朝も夜もなく常に赤黒い雲が覆っていた。 男が首もとを捕まれ引きずられている。 気温は低くないはずだが冷や汗が止まらない。 「おい!放せよ!勘弁してくれよ!!」 しかし、その言葉は届かない。   不意にその男は投げ飛ばされる。 「いった~~!!」 その姿は、金髪坊主で耳と口にピアス。 髑髏の革ジャンで筋肉質…まともな人なら絶対に目を合わせたくない感じだ。 そんな、男が軽く投げ飛ばされ足腰が震えている。  目の前の男に睨まれてるだけでは心拍数は上がり言葉もうまくでてこない。  目の前の男が怖い。
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