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神代はその中に入っていく。
閻魔の城は新たな死神が誕生する場であり、その名の通り閻魔大王の城である。
閻魔大王は死者の管理等を行える力があるが、その力ゆえにこの場から離れる事が出来なくなっている。
『死期監理科』
ここは、寿命が尽きた人の元へ死神を向かわせたり、悪霊や怨霊退治への仕事を死神に紹介したりする……言ってみれば
『ギルドの受付』みたいなものである。
「俺に仕事だって?」
神代は受嬢に話しかける。
「あっ、神代様お待ちしておりました!」
受付のショートヘアの女の子が対応する。
「『様』はいらない!」
「いえ、神代様は閻魔大王様のご親族様ですから!!」
神代は閻魔大王の4番目の子供であるが本人は親が王様というのが苦手なのだ。
「ハァ…兄貴達も来てるのか?」
「いえ、ほとんど、こちらにはいらしてないです。」
「なるほど、で?俺の仕事は?」
「はい、こちらになります。」
受付の女の子は少し席を外し、黒いファイルを持ってきた。
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