第一章

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「ま、マコト……よかった…」 「大丈夫?ユリカ」 「うん…マコトがすぐ来てくれたから…」 「何かされた?」 「う、ううん…何にもされてないよ」 「おいで、ユリカ」 「うっ……マコト!!!」 ユリカは俺の胸に飛び込んできた。 泣きじゃくるユリカ。 俺がもう少し来るのが遅かったらと思うと虫唾が走る。 他の奴にユリカを犯せたりはしない。 ユリカは俺だけの“ユリカ”だから。 「じゃあ、行こうか」 「うん」 「何処がいい?」 「う~ん…洋服汚れてるから…」 「俺の家来る?」 「うん!!」 ユリカは笑顔で抱きついてきた。 本当に可愛いヤツだ。
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