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「そういえばぁ、また同じメンバーだね?」
実はこのメンバー、去年も中等部の生徒会をやってたりする。
中等部生徒会は高等部1年までやれるからね。
「みんな、決めた…仕方、ない。」
「んーん、不満って訳じゃぁ無いんだけどねぇ?」
むしろ…むしろいいと思う…
この学園はそれはそれは王道な選出方法だ。
毎年ちょっとずつ違いはするけど、例えば今年は、成績がある程度いい上位者からお好きな4人を選んでもらって
その投票数と成績を考慮して役職を与えられる。
ま、どっちも数稼げる人は大体その世代、っていうのかな…そこで固定されてるわけ。
で、それが今世代では俺たちなの。
…とっても、美味しくない?
「…ま、楽しいですし。何もないよりはいいのでは?」
「かもな。」
「ん…」
俺様会長に毒舌爽やか眼鏡なしゅーくんに、寡黙なワンコ書記、そして俺は一応表面上チャラ男会計!
なんてうちの腐った家族に報告しやすいメンツだろう…!!
「お待たせしました。」
「あ!ウエイターさんありがとぉ」
俺が心の中でニヨニヨしていると、背後からかいちょーの和食セットとしゅーくんのフレンチトーストセット
俺のスープとるーくんのサンドウィッチを持ってきたウエイターさんに微笑む。
るーくんはともかく、前2人は新聞見てるからお礼いいそうになかったし…
「…あ、え…?」
「ん?どぉしたのウエイターさ…ウエイターさん?」
何故頬を赤らめていらっしゃるのですか?
「あっ、はい!ありがとうございます!」
そう言ってばっと頭を下げると、早歩きで厨房の方へ消えて行った。
「…タラシが。」
ぼそっと副会長が言った。
「えぇー?!違うよぉ~!!今のは意図してないしぃ」
「今の『は』か。」
「…ねー食べよぉ?かいちょーのお味噌汁とかぁ冷めちゃうよ?」
「ちっ」
はは、2人とも不満そ…う?
…待て。この一連の流れには見覚えがある。
あぁ?!?!
しまっ、あぁぁぁぁあぁぁぁ!!!
なんで礼を言った!!!くそ!!フラグが立った!!!!!
落ち着け、落ち着いてまずはあれだタイムマシンを「と…ま?」
「…んー?」
「きょ…ぼーっとしてる…」
「あは、大丈夫だよぉ?ちょっと眠いだけー」
よぉし平常心。平常心…
…うん、きっと大丈夫!俺ならへし折れる!!大丈夫!!()
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