で、今に至る。

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……まぁ、誰にだって過ちはあるさ。 ただ好意を持たれた、それだけだって信じてる。 つか転校生が来る時に新人さんが当たってお礼を言えばいいし?ってかここ学園内の食堂じゃないし? なぁんだ大丈夫じゃないか!安心安心! なんて、勝手に自己完結させていると、るーくんの視線が刺さったままだった。 「とーま。ご飯……スープ、だけ?」 「そうだよ?」 だって俺朝は少食派ですから。 「…めっ!とーま、そんな、だから、軽い…!」 おぉっとそいつは聞き捨てならないぞ? 「俺、そんなにガリガリじゃないし~このスープ、ちゃんと野菜とか入ってるよ?」 「いや炭水化物も取れよ!」 「もぉ急に叫ばないでよかいちょーうるさいなぁ。」 「流れるようにdisったなおい。」 「それにしても…冬馬が少食だとは、初めて知りました。」 「そーなの?」 「えぇ、貴方はお昼の時間に捕まりませんからね。」 そりゃあ……俺普通に一般生徒席で食べてたし。 初期はたまたまその頃読んでた漫画(姉からの借り物)に影響されてキラキラ集団とお昼食べたら学園内での社会的に死ぬんじゃねぇかと思う時期が一時期あったからね。 キラキラ集団との繋がりより身の安全を取りたかった。 ……なんて言えないから適当に笑って誤魔化した。 「とーま……あーん。」 ん? 口を開けると、パッとるーくんの表情が明るくなり、一口サイズに千切ったたまごサンドを入れた。 「おいし?」 「ん!ありがとぉるーくん」 ちゃんと噛んで飲み込んだ後、るーくんにお礼を言って笑かけた。 ふむ、これならたべれそうだし今度からはこれにしようかな……って、 「うわっ時間やばっ!!もうそろそろ佐倉せんせーに怒られるんじゃない?」 「あぁ、もう片付けねぇと。」 「私、先に片付けてますね。」 「あ、俺もごちそーさまー!しゅーくんの分も持ってってあげるー♪」 「そうですか?ではお言葉に甘えて……そうだ、ここは寮の食堂ですから、ちゃんとストローはゴミ箱に捨てて下さいね?」 「はぁい!」 しゅーくんまじオカン属性。
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