第4話

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亀貝から来た鮮魚チーフは、青山さんていう名前なのか。 どうせ開店前の朝礼で挨拶くらいあるのだから、会うのはその時でいい、そう思っていた。 だけど店長は、僕の方を向いてアゴで鮮魚コーナーを指す。 「挨拶しに行けよ。そうすりゃ、俺の言った意味が分かる。ほら、そこにいるから」 すぐ後ろの鮮魚コーナーへ目を向けると、刺身の陳列をしている人がいた。あれが、青山チーフか。 小柄な人だな。 僕は立ち上がって、挨拶をしに近づいた。 「おはようございます。初めまして、日配担当の酒上です」
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