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カーテン越しに、大サイズのカキフライが綺麗に並んでいるのが見えた。
でも、美味しそうには思えなかった。
僕が防犯カメラ越しに見たのものは・・・。
あの凄惨な殺人が本当に起こってはいなかったことに胸をなでおろした。
しかし、それと相反していい知れぬ恐怖が湧きあがった。
僕が見たのは・・・。
「この世のものじゃない?」
それ以上は考えたくなかった。
口に出したくもなかった。
全身の震えが止まらなかった。
歯がガチガチ鳴る。
不思議と、顔には笑顔が浮かんだ。
人ってのは恐ろしすぎると、笑顔になるんだな。
もちろん、ひきつった笑顔だけれど。
気づけば、日付が変わっていた。
《つづく》
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