第2話

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防犯カメラだけに映る、幽霊。 この店で、過去に何かがあったのか? いや、もし何かあれば、オープンから勤務している僕が知らないわけがない。 店長さえも知らない何か。 だとしたら、この店が建つ以前に何かあったのではないだろうか? フレマート佐潟店がオープンする前の、この場所で起こった惨劇。 それを知るすべは、すぐに思いついた。 あの人だ。 この地域のことなら何でも知っている人。 惣菜アルバイトの大森さん。 彼女の死の真相を確かめることができるかもしれない。 僕にまとわりついた恐怖を拭い去るには、これ以外の方法はないと思った。 《つづく》
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