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思うんだ。
人ってさ、異形な生き物なんだなって。
ひとりごとは、声に出して言えば、端から見たら誰もいないのに喋る奇妙な光景になる。
そういう人を見てしまうと、眉を潜めたり陰口言ったり噂し合ったり。
だから、ぼくは一人言を日頃から口にしない。
頭の中で、何人もの自分の顔に似た人または異形な生き物と会話し合ったり、本を誰かに読み聞かせるように話していたり。
毎日、一日中、…
周りの人も、そうだろ?
ただ口にしないだけで。
だから、ぼくは奇妙でも異形でもない。いや異形か。
人は理性があるから、道徳心や考えがあるから、自分が異形とは思わない。
例えば、自分の関係者または身内が被害者なら同情するだろう。ただ加害者なら逆に軽蔑するだろう。
人は案外にも差別は日常茶飯事に溶け込んでいる事に、浸透している事に、根を張っている事に気付かない。いや気付かない振りをしている。
ほんまに、人は異形。そして、ステキな生き物。
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