秘密のはじまり

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「仮にも教師が盗み聞きなんてしてもいーんですかっ!?」 「仮にもじゃないし。立派な立派な副担任だしー。」 「立派かどうかは生徒が決めるの!生徒の一人言を盗み聞きする副担は、立派じゃありませんー。」 べーっと舌を出すと「声でかいからだろー、お前が。」と小突かれた。 現れたのは副担任の麻生銀河だった。今年から教師になった新任で、教科は社会科。 入学してまだ3ヶ月だけど『銀ちゃん』の愛称で親しまれている。 ぶっちゃけ、みんなも私も、銀ちゃんを先生と思っていない。 「で?姫菜サンは何してたんですかー?こんな夜遅くに。」
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