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玉を揺らし祓詞(ハラエコトバ)を唱える。
陣は言に反応し、光り出した。
続いて、布瑠の言。
「ひとふたみよいつむななやここのたり、ふるべ、ゆらゆらとふるべ。ふるべ、ゆらゆら、ふるべやゆらゆらと」
言の葉を紡ぐ。
陣はさらに輝きを増した。
春は霊力を練り上げて呪として事にのせて唱えた。
やがて、輝きは部屋中に溢れた。輝きに目が眩んだ。目の前が真っ白になり、目が焼けるかと思った。
思わず、左目を閉ざした。
しかし、突如として暗闇は訪れた。右目が焼けるように痛い。
「――――――!!」
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