拾∥夏の梢

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名は言魂。 それは、力を持った呪。 名を呼ばうことは、魂を縛ること。 それは、 契約の証。 『夏梢……か…………心得た』 少女の姿は幽かな煌めきを残して、春の前からすうーっと消えた。 いなくなったわけではない。その場には、元・紺喰姫だった刀と人形の紙が残されていた。 春はそれらをそっと拾い上げた。 ――――――――…‥・・
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