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「高校生の時に1回キツーく注意したよね?
もうこういうだらしないことをしないでって」
「はい、ちゃんと覚えてます………」
静かに怒る理人の言葉を受けて、私は目をぎゅっと瞑り両手を合わせて反省の意を示して項垂れた。
「しかも俺たちはこれから芸能人になるんだよね?
週刊誌に面白おかしく撮られたらいろんな人に迷惑かかるよね?」
「…!」
理人が動く気配がして、反射的に肩がびくっとなった。
「………もう。その警戒心を昨日活かしてほしかったな。
幼馴染の俺だからまだいいものの、あんまり無防備だとともにも責任が出てくるからね。信頼が仇となって泣くともなんて俺は見たくないよ」
顔を覆っていた両手をやんわり剥がされ、理人の日本人としては色素の薄い澄んだ瞳と目が合った。
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