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「………うん。迷惑かけてごめん、理人。
私、節度ある行動するようにする」
怒るというより諭すような叱り方をする理人には、幼いころから私は本当に頭が上がらない。
「よし。お説教タイム終わり。
さ、早く自分の部屋に帰って支度してきて。
飛行機に乗り遅れるから」
「はーい。ほんとにごめんね。じゃあまた後でね」
―――ベッドに運んでくれたお礼って言うべきなのかな?
疲れてるところに重たい巨体運ばせちゃって悪いことしたな。
そう躊躇ったときにちょうど携帯電話のアラームがもう一度鳴りだして、お礼のタイミングを逃したのだった。
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