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「起こしてくれてありがとう、理人(リヒト)」
私はお礼を言うと、元のパソコン作業へと戻った。
こうやってたまに叩き起こされつつも、寝る間を惜しんで明日のために準備しているのには理由がある。
―――明日は私達2人が音楽プロダクションに加入する、今までのゴールでありこれからのスタートである大切な日だから。
「ね、どんな音楽ユニットを組ませてもらえるのかな」
「さあね。ともと俺の他に、ボーカル希望の男を入れて3人ユニットにするとしか聞いてないからな」
「ねえボーカルの人がカッコいい人だったらどうしよう…。
東京ってやっぱり垢抜けてる人が多いんでしょー?
明日心臓が持つかなぁ」
「……心配する方向がおかしいと思うのは俺だけかな」
それから数時間後
「とも、そっちのデータちょうだい」
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