愚者に、

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一途な誰かに もういいかい 卑怯な誰かに もういいかい 欲張りな誰かに もういいかい 愚か者な私に もういいでしょうと 問い続けていた 誰も教えてはくれなかったけれど 答えはとっくに気付いていたんだ ひとり、放り出された枠の向こう 綺麗だと信じていた世界が閉じる 「はやく変われ」って 泣き叫んでみたいよ 貴方はどう? 答える声なんて何処にもない 「そこ」に誰もいないこと ほんとははじめから知ってたよ 悲しくなんてない 何ひとつなくしてなんてないから もっとちゃんと生きれたら 貴方のことだって愛せたのかな ほら、もう大丈夫だよ 私はこれからだって、生きていける
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