dirty dog

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君を連れ去っていった あんな酷い男のために どうか泣いたりしないで 見捨てられた野良犬のように そんな目をさせたかったわけじゃないんだ けして綺麗ではない 優しい君に好きだと言ったことは ウソではない 所詮男と女なんて 予定調和でしか生きれないものなんだろう ウソだと言っても信じないでしょうね きっと君だって その時点ですでに手遅れだったんだ すべて台無しにした 嫌らしい行為さえも 正当化する術があるなら こんなことにはならなかったはずなのに 「愛されるために生まれてきた」 なんて今もなお 恥ずかしげもなく思っている 気付かないフリや 傷付かないフリも 「愛されるため」 なんていじらしい 本当くだらない
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