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幽霊と世界と君とソレ
信号が赤に変わったから
自然と君が足を止める
隣に立ち尽くす君を見ていた
赤い傘の下
間抜けな顔がひきつってる
「笑うなら笑え
できなくなってしまう前に」
傘の下濡れた頬を隠すように
反対方向に歩き出した
世界がもうすぐ終わるという
あの話を君はまだ信じない
「今日こそ殺されてしまうかな?」
君がそんなふうに笑うから
できもしない約束を
僕はまだ果たそうとしている
ほら、はやく飛び降りてさ
君が僕を突き飛ばしたら
僕が君の手を引っ張ってあげる
そしても一度約束しよう
今度は笑って出会えるように
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