オモチャ

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「ああ…そうだ。先に契約しねえとな。病院からもらってきた紙があるんだろう?それに署名してやる。判子はあるんだろう?」 ある。用意してた。 誉先輩はわたしの持っていた紙を取るとサインをした。 「これで契約成立だな。今からおまえは俺のオモチャだ」 「………」 「メチャメチャにするけどいいよな?」 初めてのキスが誉先輩に押し倒されて。 二度目のキスは誉先輩との契約の証だった。 「いいか、俺以外の男に肌を触れさせるなよ。おまえが約束を破った時にはすべてをアキにバラすからな」 脅されて誉先輩のオモチャになる契約をした。 黒曜石の瞳。 風に靡くさらりとした髪。 わたしの初めてを奪うひと――― もう逃げられない――― そう、思った………
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