661人が本棚に入れています
本棚に追加
「ああ…そうだ。先に契約しねえとな。病院からもらってきた紙があるんだろう?それに署名してやる。判子はあるんだろう?」
ある。用意してた。
誉先輩はわたしの持っていた紙を取るとサインをした。
「これで契約成立だな。今からおまえは俺のオモチャだ」
「………」
「メチャメチャにするけどいいよな?」
初めてのキスが誉先輩に押し倒されて。
二度目のキスは誉先輩との契約の証だった。
「いいか、俺以外の男に肌を触れさせるなよ。おまえが約束を破った時にはすべてをアキにバラすからな」
脅されて誉先輩のオモチャになる契約をした。
黒曜石の瞳。
風に靡くさらりとした髪。
わたしの初めてを奪うひと―――
もう逃げられない―――
そう、思った………
最初のコメントを投稿しよう!