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誉先輩と契約をして。
生まれて初めてのキス(舌を絡めて息ができなかった)をして。
生まれて初めて胸に触れられて。
生まれて初めて恋をしたひとはお兄ちゃんの友達だった。
「りん、遅ぇぞ」
誉先輩が校門に寄りかかりわたしが出てくるのを待っていた。
「今日は家に来い。校門で待ってる」
さっきすれ違いざまに声を掛けられた。
わたしに拒否権はなくて誉先輩の腕の中に捕らわれる。
「……首の痕、薄くなったな。またつけてやらねえとな」
誉先輩の家に呼ばれるってことがどういうことなのかわかってるのに逆らえない。
部屋のベッドに押し倒されて甘いくちづけをされた。
「……んっ、やぁっ」
「俺のオモチャ、だろ」
首にチクっと痛みが走る。この間も屋上でされたキス。
くちびるに。
頬に、首に、胸元に。
両手を押さえつけられて自由がなくて甘いキスに息が出来なくなる。
「俺のもんってしるしだ」
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