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その夜、俺は瑠璃をあの椿の前に呼び出した。
あの後ご子息にそれが瑠璃であることを話し、ご子息の両親はすぐに瑠璃の親父さを呼び事情を話した。
すると瑠璃の親父さんは一瞬、俺の顔を見て悲しげな顔をしたが
「まことにございますか!!」
と娘の結婚を喜んだ。
帰り道…瑠璃の親父さんは優しい顔をして、俺に問い掛けた。
「なぜ、自分から辛い役を選んだ?なにも私から話せばよい事だったろ?」
『えっ?』
「結婚の話じゃ。」
『…なんか俺から話したかったんですよね。』
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