プロローグ

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そのヒトは。 突然、視界の中に現れた。 姿勢よく立ちあがった、その姿は。 ちょうど顔にぶつかりそうに揺れる吊り革を 気怠そうに左手で払った、その姿は。 周囲の喧騒をかき消して。 俺の脳裏に、焼き付いた―――――――――。
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