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替え歌が終わると、ちょうど審査員としての時間が来た。
壇上に上った俺は一人一人乳首を吟味した。
大きさや形、色にいたるまでこと細かにチェックをし、審査用紙に記入していく。
舐めるように見回し、見逃した点はないかを確かめ、俺は壇上を降りた。
そして、俺は採点を終えると、皆の視線が俺に注がれる中、今年の乳首チャンピオンを発表することにした。
「今年の乳首チャンピオンは……。乳首ピン子さんです」
割れんばかりの盛大な歓声に沸く会場。
それとは相反して、がっくりと肩を落とす他の乳首さん達。
今年で10周年を迎える、乳首という苗字の人だけが参加できる。乳首美人コンテスト。今年もどうやら上手く行ったようだ。
俺は乳首ピン子さんに金色に輝くトロフィーを手渡した。
「ピン子さん。おめでとう」
「あら、ありがとう~」
新宿2丁目に勤める乳首ピン子さんは低い、野太い声で喜んだ。
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