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「よかった。それから、凛。お前はここのところの腕の振りが小さい。それでうまくバランスが取れないんだ。未央も、ステップの間隔がわずかに足りてないぞ」
2人が指摘された箇所を意識すると、見違えるほどいい動きになった。
「すごい…」
トレーナーも、思わず感嘆の声をもらす。
「私もいまいち気づかなかったのに…どうしてクリスさんはわかったんですか?」
「昔とった杵柄と言うべきか…もちろんダンスをしてたわけじゃないが、効率的な体の動かし方には詳しくてね」
歴戦の知識である。
「うーん、トレーナーが形無しですね…私も頑張らないと!」
「そういえば、クリスさんって筋肉とかすごいよね!やっぱり、よく筋トレとかするの?」
未央が尋ねた。
「…そうだな。暇があればよくやっている」
戦うために…とは言えなかった。もう、癖になったことだ。
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