第4話

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恥ずかしくてパンに顔を埋めてしまいたい位です。 頭のズキズキがちょっと治まった気がして、ひとつ気がつく。 心臓がバクバクしてるんですけど……。 恥ずかしさと動揺と……。 この音の大きさ、明らかにキャパオーバー。 「……ありがとうございます」 男の人に看病されたこと、今までないから免疫もない。 ――嬉しいけど恥ずかしい。 「食べられそう? 少しでも食べて。これ、飲んで。あと、薬と水ね」 ベッド脇に次々と置かれるものを見て、オオカミさんを見る。
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