第4話

1/40
3576人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ

第4話

急な接近に思わず声を上げた時、足元にも腕が回って来て、何事!? と思っていると、ふわっと体が浮く。 おおおおおおお、お姫様抱っこーっ!! パンを抱えた状態で、完全に固まる。 人生初の、お姫様抱っこ!? ベッドの上にそっと下ろされるまで、一言も発せず。 ――下ろされてもかたまってしまった。 「そんな照れなくても、ここまでもこうやって運んだけど?」 言われた一言に、思わずオオカミさんを見上げる。 ――ほ、本当ですか? 人生初のお姫様抱っこ、昨日のうちに終わってた?
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!