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第4話
急な接近に思わず声を上げた時、足元にも腕が回って来て、何事!? と思っていると、ふわっと体が浮く。
おおおおおおお、お姫様抱っこーっ!!
パンを抱えた状態で、完全に固まる。
人生初の、お姫様抱っこ!?
ベッドの上にそっと下ろされるまで、一言も発せず。
――下ろされてもかたまってしまった。
「そんな照れなくても、ここまでもこうやって運んだけど?」
言われた一言に、思わずオオカミさんを見上げる。
――ほ、本当ですか?
人生初のお姫様抱っこ、昨日のうちに終わってた?
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