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林檎「おい、なんでここにいる」
壁に凭れていたのは子供だった、目は虚ろで痩せ細り骨が浮き出てる。
モルゼブ「おい!子供にそんな言い方は!」
林檎「答えろ」
「…………んに」
林檎「ん?」
「おかあ…さん…に、食べ…物を」
林檎「それで、お前は何をしようとした?話せ」
「人を…見つけて、食べ…物を……わけてっもらおうと」
それで力尽きたのか?。
林檎「お前は何を望む?腹一杯に食える飯か?有り余るほどの金か?」
レティウス「おい!」
「…お母さんに……ご飯を…あげたい」
消えそうな声に一筋の涙を流した子供。
そんな子供にしゃがんで頭を撫でた。
「?」
林檎「よく言ったな、俺が、お前の望みを叶えてやる」
「……神様、なの?」
威圧する声と違い優しく言った俺に子供は少しだけ顔を上げて言った。
林檎「気まぐれの神様だ」
「………ありがと」
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