想いと温もり

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数日たった、月影は窓の外をボーッと見てる、数日前から。 林檎「月影、宿題」 月影「ぇ?……うん」 ペンを動かしてもまた上の空、なんなんだ?。 林檎「………月影、外に行くか」 月影「…うん」 ━━━ ━ 庭に出て散歩する。 噴水広場のベンチに腰掛け月影を隣に座らせた。 林檎「で?なんで上の空なんだ?」 月影「……」 林檎「言いたくないか?」 月影「……」 わからん、俺はもうこいつじゃないから何を考えてるのかさっぱりわから。 月影「………おかあさん」ポソッ そう呟いたのを俺は聞き逃さなかった。 林檎「母親がいる子供が羨ましいか?」 そう聞くと月影は首を振る。 林檎「俺は神としてのお前に聞いてない、子供のお前として聞いてるんだ」 「だから正直に言え」と言った、こいつは俺が戻ってきてから俺の言うことに反論しない、言うことに従う駒か人形みたいな。 しばらくして月影は頷いた。 林檎「なぜだ?」 月影「…みんなと遊んでたとき、親の愚痴とか自慢話が始まって、僕は親が居なくていいなぁって言われて………ねぇ、なんで僕はここにいるの?どうしてすぐに消さないの?僕はあなたの分身で戻るまでの代わりなのに、どうして」 「僕だけ親がいないの?」
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