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準備室の中ではいづきの想像していた通り、あれが行われていた。
しかし、いづきの想像とは決定的に異なっていた場所があった。
ただひとつだけ。
その行為は理科室特有の広い机の上で行われていた。
これは想像通り、
あの梅林が誰かに覆い被さってしていたわけだが……
言ったようにこれは想像通りだ。
決定的に異なっている箇所はここじゃない。
ならどこか。
その答えはその『誰か』にあった。
「……っ」
梅林の背中に手を回し、力を込めて白衣を握りしめている相手。
その口から溢れてくる声は、本当に男か女か区別がつきにくかった。
だがもう違う。
いづきは繰り広げられている行為を、しっかりと自分の目で確認したのだから。
結論から言えば、梅林としている相手……
男。
それだけでもかなり衝撃的だった。
ここが、想像と決定的に異なっていた部分だ。
だけども、こんなのはまだまだ序の口だった。
それよりも驚くべきことがあったのだ。
どうして。
なぜ……
なぜ幼馴染みである男が、担任の教師に抱かれているのだ。
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