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まあどういう状況にしろ、幼馴染みはもう遠い存在。
悠太から避け出したということは、関わりたくない。そういうことになる。
ならばいづきも、何も行動を取らない。
ただただ時間が過ぎていくのを待つだけ。
……ただ、やはり気にはなる。
成績優秀な悠太なら、こんないづきでも通えるような高校でなくても、もっとレベルの高いところへ行けたはずだ。
それなのに、何故……。
だめだ。悠太のことを考えるだけで鬱になる。
いづきの毎朝の鬱の原因は、まさに悠太の存在そのもの。
悠太を見ていると考えたくなくても、いろいろと考えてしまう。
同じ高校というのはまあ仕方ない。
家から徒歩で通える距離だし、悠太もそっちを優先して選んだのだろう。
が、クラスまで同じって一体……。
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