第五章 ~夜明け~
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私はまだ薄暗い夜明けのベランダで街が明るく照らされていくのを眺めるのが好きだった。 「そろそろ、かな…」 下が見えるぎりぎりまで歩いていく。 頭上からものすごいスピードで何かが目の前を通過した。 「えっ?」 何かが地面に叩きつけられた音がした。
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