第五章 ~夜明け~

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朝、マンションを出て横目でベランダの下を見た。 人が落ちた形跡は残ってない。 「あれ…おかしいな、確かに見たのに。」 悪い夢を見たかの様な気分になりながら職場へと急いだ。 私が勤めるのはお土産用のお菓子を作っているお店。今年で勤めて5年目になる。 「おはようございます。」 「おはよう。 松井さん明日から一緒に出張よろしくね」 「はい! よろしくお願いします。」 坂田主任は入社以来ずっと私を可愛がってくれる。 …そう。 仕事でもプライベートでも。
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