3.黒鬼

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そうしてなんだかんだで俺は鬼と共存するはめになった。 俺の意思が少しでも弱まれば、鬼はそこにつけこみ表へとでようとする。鬼が完全に出てくれば、俺に待っているのは死だ。 そんなことはさせない。 と、生への執着はとどまることはなかった。人間の、最も人間らしくて深い欲望こそが俺をここまで生かせてくれた。 それでも。 鬼がいると知ったあのときから、俺はずっとわかっていた。 いつかは必ず決着をつけなくてはいけないことを。
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