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妻は子猫の様に甘えてくる一方、その他は不倫発覚以前と何も変わらない。
職場でのイライラは容赦なく俺にぶつけてくるし、俺が家事をしている間にFacebookに興じていたりする。
表現が遠回し過ぎたのだろうか?
それにしたって愛情表現ってもんが下手すぎるだろう。
良く言えば妻は自然体なのだが、関係を修復したいだとか、無くした信頼を回復したいということに必死さを感じさせない。
不倫をしながらも半年間に渡って日常を過ごした妻には、そうしている自分を許す彼女なりの理屈ができていたのだろう。
不倫を知ってからショックを受け、その後関係修復に躍起になっている俺とは根本的な温度差があるのかもしれない。
足並みが揃わなくても目的地が同じならお互いのペースでたどり着く他ないだろう。
ただ、Facebookを辞めない辺りには不信感しかない。
今もたまに俺からスマホの画面が見えないように操作することがある。
俺が疑心暗鬼になっているだけなのかもしれない。
ただ、あんなことがあったあとだからこそ誤解を受けない言動を選ぶのが普通だと思うのだが…。
一言で言えば、俺は妻にナメられているのかもしれないな。
その意識があるのか特にないのか…それは分からないけど、差し伸べた手を握らないようであればこちらも救いようがない。
長女が中学を卒業するまでの間に何も改まらなかったり、再度不倫を繰り返すようであれば離婚することにした。
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