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ジール「うっ。ここは… 痛っ」
目を覚ますと、洞窟に家具を置いただけの質素な景色が目に入った。
家具の他には見たことがないような金属製の箱のようなものもある。
隊長「目が覚めたか。気分はどうだ?」
ジール「あなたは……?この国の人ではないようだけど……」
隊長は困った顔で、ジールをみつめる
隊長「俺たちは 、とある調査をしている。考古学といえば安心してくれるだろうか、ただし極秘のな」
そう言ってニヤリと笑う
だがジールは安心しなかった。なぜなら屈強な男たちばかりで学者風に見えないのだ。
ジール「僕は、帰れるの?」
隊長「さぁな。俺としては帰してやりたいが、上がなんていうか。お前も聞こえただろうがあの爆発で、機械が故障し連絡がとれんのだ」
ジール「じゃあ 、僕はどうなるの……」
家事をサボって、こんなところをうろついていたことを凄く後悔する
不安が体を包み、押し潰そうとする
隊長「とりあえずは、怪我が治るまでここにいろ。帰れないことになれば我々と行動を共にすることになるし、最悪は死……」
ジール「そんなっ……僕は……」
隊長「まぁ、死ぬということはまずありえん。まぁタダでは帰せんだろうから説明ぐらいはしておこう。でないと不安だろう?」
隊長曰く、彼らは今の時代より1000年ほど先の未来からやってきたということ。
100年ぐらいまえに長く続いた大きな戦争が終わり、今は平和な時代であり、戦争によって破壊され調査不可能になった重要な歴史遺物のみ、国の許可を得てタイムマシンで調査にきているという。
世界に数台しかないタイムマシンのため
軍が管理し、学者に随行しているのだという。
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