2ndコンタクト

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その顔を見るなり俺は思い出したように 「お前教室で俺のことジロジロみてんじゃねーよ」 全部自分のせいなのに、そんな事は棚にあげて偉そうにそう上から俺は言う それにしてもなんでこの女はこんなにモサイんだ。 風貌とはまたべつに はっきりしない態度 オドオドとした動き けれど自分に対して、全く受け入れようとしないその態度が一番気に食わない 俺くらいのイケメンに声をかけてもらって、その態度はなんなんだ 苛立つ 脅えるイモ女の前に立ち止まると、俺は衝動的にダサダサ眼鏡をとりあげた。 「お前…」 夕暮れの少し強めの風になびいた髪の隙間からのぞいた 透き通った白い肌 優香里よりも大きな瞳 思わず言葉を飲み込んでしまった
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