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「今日も海を眺めてるの?」
「うん。この先には
新しい島があると僕は思うんだ。
うんと先には僕たちと同じように
この地平線を眺めてる。」
「そうだね。
私もきっとあると思うよ。」
りくとかすみは信じて疑わない。
この海の果てにはまだ見ない
新しい島があると。
「ほらかすみ、見て。
あの空を飛ぶとっても大きな鳥。
あの鳥の上で子供たちは
空中遊泳を楽しんでるんだ。」
りくは飛行機を指さして言った。
それをかすみは、きらきらとした眼差しで
追っている。
「わあ、速いね!!
まだ見たことのない鳥達も
たくさんいるんだろうなー」
りくは立ち上がり、飛行機に
精一杯手を振った。
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