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暗い廊下…。
さすがにもう、みんな寝静まったのか静かだ。
しかし、そんな中、動く三人の人影がある。
「…なぁ…本当に俺達受諾されたのか?」
声を潜め、人影の一つが喋りだす。
「あぁ、たぶんな…。狐からのメッセージが届いた。これはもうゲームが始まってるとみていいだろう。」
「…やるしか、ないんだよね。」
「やらなきゃ、俺達も死ぬんだぜ?生きたいなら…やるしかない。」
周りを警戒しつつ、三人の人影はボソボソと話しながら何処かへ向かう。
「…狐も、協力を仰げたのはいいが、奴も敵だと見た方がいい。
奴の力はここからは脅威となる。」
「うん…、着いたね…。」
人影はとある部屋の前でピタリと止まった。
「よ、よし、覚悟はいいか?
…といっても、もう今更引き返せないけどな。」
一人の声に、他の二人は頷く。
ドアノブへ手がおずおずと伸ばされた。
そして音も立てずに、扉は開かれた。
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