初日・昼

6/6
前へ
/16ページ
次へ
そう話していると、噂の清村が廊下から出てきた。 「あれ、もう女子達も来てたんだ。」 「じゃあ後は3人だけか。」 「まあ、鈴村は家遠いからな……。」 「そうね、問題はあの時間にルーズな奴等だ。」 確かに、まだ来てない常磐津も永田もどこか抜けてるというか…のんびりしてる奴なのだ。 そうこうしていると、玄関から誰かが入ってきた音がする。 「おう!おはよう!みんな揃ってるか?」 大きな声にがっしりした体。 この部活の顧問、小森先生が入ってきた。 普段は明るくて陽気な先生だが、まあ、怒ると恐いし指導は厳しいと恐れられている先生だ。 「若干3名以外揃ってまーす。」 護がおどけて返事をする。 小森先生は呆れたように話だす。 「まったく…、あいつらめ、早めに来いと言っていたのに! まあ、今日から合宿が始まるわけだが、健康に気をつけてみんな元気で楽しくやろうな!!」 ニカッと笑いながら大きな声でみんなに呼び掛ける。 そして、私達の合宿は……いや、ゲームは始まったのだ…………。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加