脱獄劇

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「伊達に木我一族やないな…!俺も負けてられへんで!」 修三の戦いっぷりを見て、鴉紋は笑顔を浮かべた。 そして、壁に張り付いているパイプに手をかけた。 「何をする気か知らねぇが、撃ち取れ!!」 囚人達が叫んで襲い掛かってきた。 「冴田さん!!」 修三が周りにいる囚人を再度凪ぎ払い、助けに入ろうとしたが、鴉紋が目で修三の動きを止めた。 「ぬぅん!!」 一度叫ぶと、壁に張り付いていたパイプが音をたてて引き剥がされた。 「うわぁ!!」 「な、何だ!?」 うろたえる囚人にも、鴉紋は容赦する気は毛頭なかった。 「飛べ、修三!!」 引き剥がしたパイプを両手で持ち上げながら、鴉紋は修三に言った。修三はそれを聞くと、周りの攻撃を弾き、飛び上がった。
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