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「ハァァァァ…」
鴉紋はかなり集中していた。拳は強く握り締められ、微かに開いた唇からは、青いオーラが漏れていた。
その青いオーラは、最終的には全身を包み込んでいた。
「…時間があらへん、手早く終わらせるで!」
鴉紋は鳴海を睨み付けた。そして、さらに集中力を高めた。
鳴海はそのあまりの集中力に、少し後退りしたが、憎たらしい笑みは崩していなかった。
鴉紋の様子を見ていた修三は、冷や汗をかいていた。
「さ、冴田さん…」
「行くでェ!!鳴海ィ!!」
鴉紋の怒号が聞こえたと思ったら、鴉紋を中心に、一瞬の猛烈な突風が吹いた。
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