脱獄劇

15/17
前へ
/690ページ
次へ
鳴海がゾンビのような動きをしながら襲い掛かってきた。 鴉紋は鳴海にラリアットをくらわせ、地面に叩き付けた。 それでもなお起き上がってこようとする鳴海の右腕を踏んだ。 「あがぁぁぁ!」 「大概にせェ。これ以上やるつもりなら、腕一本もらうで!」 鴉紋は鳴海の腕をより強く踏んだ。鳴海と鳴海の腕の骨は、悲鳴をあげていた。 「どうするんや、えぇ!?」 鳴海が何も言わないため、鴉紋はさらに力を込めた。鳴海の腕の骨は、ミシミシ音をたてていた。 これ以上やると、腕の骨は間違いなく折れるであろうという部分までいった頃、鴉紋が脚を放した。
/690ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加